工場建屋の構造設計には自然換気、強制換気両面より検討を行った結果、屋根部排気モニター、腰壁部ガラリ吸気口、側壁部開閉窓、そして数多くの出入口等の開口部を設けて吸気量を重視する自然換気構造としました。 また、幅28m、棟高10~11mの建屋にプレスライン及びハンマーラインを配置し、工場中央に幅4mの通路を設け、作業者に開放感を与える余裕空間を確保しています。新建屋は屋根からの採光を重視し、省エネにも貢献しています。
鋼材は工場内保管とし、錆、粉塵の発生を防ぎ、切断機周辺の赤錆の落下、床面への堆積等を防止した。切断機はメカニカルプレス切断機と丸鋸切断機を有し、フレキシブルラインとしました。
鍛造各ラインへスポットクーラーを設置し、作業環境の改善を図っています。 また、プレスで発生する離型材ミストの飛散防止のため、後方ダクトによる強制排出を行っている。
熱処理は鍛造工程の熱を利用した鍛造焼入れ・焼戻し・自熱調質及び焼準を行っている。 焼入槽は床置きとして油煙の充満、停滞を防ぐと共に、焼入槽熱処理口に発生する油煙は換気用フードを取り付け、強制排出を行いました。
作業者への負担軽減を重視した作業環境の改善と、豊な自然の恩恵を受けた環境の効果で、職場の活性化が図られ、生産性向上に寄与し、低コストの生産体制、更には、各工程で品質意識が高揚し、高品質の体制が確立されました。